中国語の学習分野-読む能力を伸ばす過程

中国語の4つの学習分野で一番簡単なのが、間違いなく「読む」ことでしょう。なぜならば日本人は「漢字」を使う民族だからです。

基礎教育で学べる程度の漢字でも中国語と十分互換性があります。中国語初中級程度までであれば意味が同じか似ている漢字を多く見出すことができるからです。

読む能力を伸ばす過程について

大抵の方が中国語を学ぶにあたり、書店で売られているテキストを購入されると思います。読む能力を伸ばすためには中国語独特の漢字を読めなくてはなりません。

中国語には「簡体字」と「繁体字」の2種類があり、中国大陸で用いられているのが「簡体字」で台湾や香港で使用されているのが「繁体字」です。

書店で売られているテキストの大半が「簡体字」のテキストなので、ここでは中国語簡体字をベースに話を進めてゆきます。

ページの冒頭で日本語と中国語には互換性があることについて触れましたが、読む能力を伸ばすにあたり最初は中国語テキストにある中国独特の漢字の作りを覚えてゆく必要があります。

「簡体字」とは読んで字のごとく、漢字を一定のルールにそって簡略化したものです。日本語にある漢字と若干異なるものや、原型をとどめていないものなど形は様々です。基本的な漢字の作りを覚えてゆきましょう。

入門者が学習をする際は、できるだけ中国語の文章の「語順」に注意を払いながら読む必要があります。厳密に言って英語と同じではないのですが、大雑把に言って中国語の語順は「S+V+O」になります。特に動詞が中心となって文章が構成されてゆくので、動詞を見極めるならば、読取能力が格段に上がります。

動詞の手前は接続詞・代名詞・副詞・助動詞などが入り、後ろには目的語が入ります。一見中国語は難解に見えますが、一定のルールさえ覚えてしえばさほど難しくありませんので安心してください。

最初の段階からできるだけ中国語の文章を見る癖をつけることも重要です。

意味が分からないと日本語の訳も見る必要がありますが、中国語→日本語訳で見る習慣を付けないこともポイントになります。日本語に訳する習慣を付けなければ徐々にですが中国語で中国語を考える能力を伸ばすことができるからです。

中国語の「読む」能力は黙読と音読の2種類があるのをご存知ですか?

黙読は多くの方が普段されている読む方法です。繰り返しになりますが、読む際に日本語に訳する癖を付けないようにしましょう。できるだけ「中国語を中国語として」捉えられるようになれるかがコツです。この点は後ほど触れたいと思います。

読む際も文字になっている中国語の意味を全て知ろうとすることは実際的ではありません。初めは読んでいて大まかな内容が掴みとれればOKです。その中から自分が気になった単語をピックアップして意味を調べて語彙を増やしてゆきます。

同時に基礎の文法を学んでゆき、中国語仕組みを覚えてゆきます。

どれだけ読み取れるかどうかはこの2点をどれだけ繰り返してゆくかにかかっています。私自身の経験ですが、以前は半分ほどしか意味が分からなかった雑誌の内容でも、学習をするごとに少しずつ意味がわかるようになり、今は雑誌の8~9割を読み取れるようになってきました。

学習の経過と共に中国語を中国語で考える能力が身に付いてゆくのを感じることでしょう。いわゆる中国語脳ってやつです。

個人の語彙や文法の理解度にもよりますが、読む内容を日本語の意味としてではなく、中国語として脳に実際にイメージを創りだしてゆくことができます。

このレベルまで達すると中国語の文章を読むことが断然楽しくなってきます。ぜひここまで到達できるよう頑張ってください。

もう一つの読む練習は「音読」です。朗読とも言いますが意外と実践している方は少ないように感じます。文章は当然ながら書面語なので独特の言い回しがありますが、上手に読めるようになることはメリットがあります。

文字を言葉にする作業はスピーキング力の向上に役立ちます。慣れてくると頭にイメージが浮かび上った際に自然と言葉が出てくるようになります。

練習をする際は正確に読めるよう繰り返し練習するだけでなく、気持ちを込めて読んだり抑揚を利かせたり、要点を強調するよう練習することで気持ちのこもった話し方をするよう訓練できます。

このレベルまで出来るようになると中国語のレベルも初中級から中級になっていることでしょう。その後のレベルアップの方法ですが、普段読む種類の本の読取精度を上げることができます。

半分理解できた書物であれば、4分の3程度理解できるようになったり、細かな部分まで理解できるよう務めましょう。そのためには語彙と書面語で用いる文法形式に通じる必要があります。

この繰り返しを図ることで、中級から上級へ自分のレベルを引き上げてゆくことができます。大半の方は中級レベルの読む能力があれば満足されると思いますが、学習の目的や必要に沿ってどれほどの能力を身に付けたいか考えながら継続的に努力を払ってゆきましょう。

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